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12月02日  避難所日記
 10月12日(土)は静かな朝だった。 おみずは朝から避難の準備。私は朝ご飯を食べ、食休み。テーブルの前のおみずは、レインコートを着て、リュックを背負い、手には寝袋を持っている。避難所に行き気満々。私「お昼ご飯どうする?。」おみず「おにぎり持った。」「俺もおにぎり持って行きたいな。少し多めに。」ご飯を炊くことにした。その間おみずは、選別。

 11時前、寝袋、パソコン、アルファ米、水、コーヒー、お茶、箸、コップ、どんぶり、新聞紙、本、ティッシュペーパー、クラッカー、おせんべいなどを持って「避難所へ出発。」

 避難所は、町の中心部のホールが一番大きいが、海が近くて行く気になれない。高い所、三聖園の下の幼稚園に向かった。車で3分位。幼稚園に着いた。「あれ?。」門が閉まっている。「どういうことだ?」此処で2年前「風船ショー」をしている、此処のはずだ。Uターンしてゆっくり走ったら、手前の小学校に車が数台止めてあった。車を止め、小さな建屋に向かったら「避難所」と書いてあった。「良かった!着いた!。」町職員は4名。名前を書き、中に入った。ピアノが一段高い所にある40畳ほどの部屋で、12~13人ほどの人が居た。最高齢は96歳。最年少は受験生。真ん中あたりが空いていたので、そこに二人で寝袋を敷いた。

 テレビがあった。地デジのテレビを「初期設定」にする事から始める。地域を選ぶが前に行かない。アンテナとつながっていない事に気づく。アンテナを探したが、結局映らなかった。準部不足である。

 「テレビからの情報はなくなった。」

 昼食になった。出来上がった、アルファ米、アルミの袋に入ったラーメンのどちらか。私達はおにぎりがあるので、貰わなかった。少しして、男の子とお父さんが入って来た。

 暫くして「河川が増水しています、2階のある中川小学校に移動してください。」と言われた。96歳のおばあさんは、階段が上がれない。町職員、付き添いの人(近所の人)と松崎荘に移った。雨風が激しい中、屋根伝いにつながっている、小学校に入った。配られた、毛布、ブルーシート、手荷物を持って階段を上がるのは、年配者には大変。

 入ったのは、音楽室。窓が一杯あって明るい。楽器庫が隅にあったら、女の人用に空けた。おみずと先程隣だった40代の男の人と廻りの様子を見回った。ベランダの排水溝が詰まっているので取った。高齢者にイスを配った。隣に工作室があったので、はさみ、紐、筆記用具を持ちだした。音楽室の外に濡れたものを掛けるロープを張った。おみずは職員とガラスに養生テープを張っている。

 若い夫婦と小さな子が入って来た。楽器庫の方を勧めた。これで子供は3人廊下で遊んでいる。受験生らしき少年が理科室で一人勉強している。

 部屋の中が湿気てきた。若いお父さんが上の小さな窓を少し開けた。養生テープは湿気で張れなくなった。

 町職員が扇風機を沢山持って来た、これで快適。ラジオも入った。ひと段落。年配者が気を使い、水とパン缶を持って来てくれた。乾パンよりは食べやすい。

 雨風が強くなってきた。田んぼの師匠に連絡し外の状況を聞いた。ウチの田んぼの旧道側は水が溜まり通行は危険と言われた。ウチの近くの人にも電話をした。「今の所、県道までは通行できる。」

 家庭科室に食料と、水、温泉水、栄養ドリンク、ポットなどがあった。最後に来た若いお母さんが「中では見えないので廊下に出しませんか?。」「良いじゃないですか。」山積になっていた物が、テーブルの上に綺麗に並べられた。避難してもこう言うのは、心が安らぐ。

 私達もアルミ袋に入ったラーメンを食べた。カップ麺と違って深いので最後まで冷めない、優れもの。

 台風が近づいて来た。木が大きく揺れるのが見える。雨、風の音はほとんど聞こえないので、余り怖くはない。しかし、台風は間違いなく伊豆半島に向かってきている。先程の若いお母さんに台風の進路を調べて貰った。直撃。

 停電になった。真っ暗。町職員が下で動いている。少しして投光器を3台持って来た。大きな投光器で音楽室が明るくなり、廊下、トイレも明るくなった。扇風機も周り、安心。外を見ると町は真っ暗。皆来ればいいのにと思った。

 夕方6時過ぎ、下田を通過したらしい。風の吹き方が変わった。7時過ぎ半数の人が帰って行った。毛布を畳見片付け、挨拶をして別れた。私は帰る事を望んだがおみずは「道路に水が溜まっているかもしれないし、倒木がったらどうするの。暗くて見えないよ。」と言われた。その通りである。皆危険と隣り合わせで帰って行ったのだった。

 9時前になると、雨風が弱まった。皆眠れない様だ。それは仕方がない。小さな話し声が夜じゅう聞こえた。まあ、勝手知ったる教室。何処でも逃げ場はあるの。

 実は私も眠れなかった。家庭科室に行っては、外を眺めた。車が通って行く。那賀川の氾濫は無かったようだ。空を見ると星が沢山見える。綺麗!夜が明けた。皆起きて来て三々五々帰って行った。

 私達も家路に。帰り道の風景は台風前と変わらずでした。家に着いた。土砂崩れ、倒木、浸水、窓カラス破損無し。

 無事だった~。疲れましたが、いい経験としよう。

 
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